打撃練習


打撃練習といっても様々な練習があります。

1人でできるものから、グラウンドがないとできないものまでありますが、それぞれ何を伸ばすのか目的が違います。

目的を理解し、意識しながら練習することで、練習の効果は飛躍的に増大します!!


■素振り

[メリット]

・狭い場所でも短時間で練習できます。

・スイングスピードが向上します。

・様々なボールを想定した打撃フォームを作ることができます。

 

[デメリット]

・ボールを打たないため実際の打撃への効果は確認できません。

 

■置きティー

[メリット]

・狭い場所でも短時間で練習できます。

・スイングスピードが向上します。

・様々なボールを想定した打撃フォームを作ることができます。

・ボールが固定されているため同じポイントで打つことが可能です。

 

 [デメリット]

・自分のタイミングで打つためテイクバックが遅くなることがあります。

・止まっているボールを打つため実戦的ではありません。

 

■ティーバッティング

[メリット]

・狭い場所でも短時間で練習できます。

 

・動くボールを打つためミート力が向上します。

・打ちやすいところにボールが来るため比較的打撃フォームを作れます。

・スイングスピードが比較的向上します。

 

[デメリット]

・斜め横の角度からボールが来るため引っ張り気味になります。
(ボールの来る方向に対してファウルボールを打つようなスイングになる)

・ボールがネットを越えないようにボールの上をたたくクセがつきます。

■トスバッティング(ペッパー)

[メリット]

・狭い場所でも短時間で練習できます。

・ピッチャーに返せるようにスイングするためミート力が向上します。

・ウォーミングアップに適しています。

 

[デメリット] 

・ボール球も振るため選球眼が養われません。

・打撃フォームが崩れる場合があります。

 

■ロングティー

[メリット]

・動くボールを打つためミート力が向上します。

・スイングスピードが比較的向上します。

・ボールの弾道を確認することができます。

・ピッチャーの投球に比べてボールの反発力を利用しないので自分自身の打撃能力を把握することができます。

 

[デメリット] 

 

・斜め横の角度からボールが来るため引っ張り気味になります。
(ボールの来る方向に対してファウルボールを打つようなスイングになる)

・アッパースイングのクセがつきやすいです。

・広い場所でなければできません。

 

・ボールを拾いに行くために時間が掛かります。

 

 

■フリーバッティング

[メリット]

・正面から投球される実戦的なボールを打つことが出来ます。

・選球眼が身に付きます。

・ボールの弾道を確認することができます。

 

[デメリット] 

・広い場所でなければできません。

・ボールを拾いに行くために時間が掛かります。

 

※マシーンを使う場合はピッチングモーションがないためタイミングの取り方が変わります。

 ボールの回転が異なるためボールの軌道も実戦とは違ったものになります。

■シートバッティング

[メリット]

・正面から投球される実戦的なボールを打つことが出来ます。

・選球眼が身に付きます。

・ボールの弾道を確認することができます。

・ランナーを配置してエンドランやバントといったサインプレーの練習が可能です。

 

[デメリット] 

・野球グラウンドでなければできません。

・少人数ではできません。

・他の選手と順番で打席に入るため回数が限られます。

 

※特定の場面に特化したケースバッティングも同様の効果を得られます。

 

■打撃練習メニューのまとめ

打撃練習の種類は一般的なものだけでも多岐にわたります。

身体のサイズや向き不向きによって効果の大小はありますが、上記練習は基本的な練習として取り組むべきかと思います。

また、ただ数をこなすのではなく、頭の中でメリットを意識しながら練習することで、効果は大きくなります。

頭の中と体は連動しているのです。

 

例えば・・・

①自宅での素振りの回数を増やして打撃フォームを作り、スイングスピードも上げる。

②1人の時は置きティー、家族がいる時はティーバッティングでミート力を高める。

③週末になったらグラウンドでロングティーを行って、自分の打撃を確認する。

④ピッチャーが投げてくれる実戦的なフリーバッティングやシートバッティングで総合的な打撃力と選球眼を磨く。

 

そんなテーマを持って練習に臨むことが大切だと思います。


この他、独特な動きを加えたり、特殊な道具を使用する練習もありますが、それらは上記練習の応用になっています。

 

それらは事例が少なく効果やメリットデメリットがはっきりとしていないため、自己責任で取り入れるべきものだと思います。